介護現場でセラピーが導入される最大の理由が、認知症の予防につながるからです。
認知症は根本的解決策が存在していないため、予防に力を入れることが大切です。
そこで、施設の利用者における認知症のリスクを減らすために、介護現場でセラピーが導入されるケースも多く見られます。
音楽やアート、動物セラピーなどによってさまざまな刺激を受けることで、認知症の進行を遅らせて予防することにつながります。
また、認知症の予防に加えて、心身のリラックス効果が期待できるのもセラピーならではの特徴です。
介護現場の利用者の中には、慣れない環境で過ごしていることでストレスを抱えているケースも見られます。
セラピーを通してリラックスすることで、ストレスを減らし快適に施設で過ごしやすくなります。
さまざまなメリットがある一方で、セラピーにはデメリットとなる部分も存在しています。
デメリットの1つが、セラピーが合わない可能性もあるという点です。
個々の好みなどによって、音楽セラピーが合う人もいれば、動物セラピーが苦手だと感じる方もいます。
セラピーの種類ごとに合う人と合わない人がいるという点を理解し、介護現場のセラピーについて考えていくことが大切です。
またセラピーは、種類ごとに注意しなければならない点には違いが見られます。
例えば音楽セラピーは、耳が遠くなっている施設利用者が多いと効果が得にくくなります。
動物セラピーは、動物アレルギーの利用者がいないか確認してから実施しましょう。